とらきちマネーブログ

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初心者こそ上級者に勝てる運用!インデックス運用の解説・始め方

とらきちです。

 

今や銀行でも買うことができ、誰もが一度は聞いたことがある投資信託。その投資信託について、初心者の方向けですが、上級者に勝つことができるインデックス型のものについて解説します。

 

投資信託はお金を預ければその預け先のプロ(ファンドマネージャー)が代わりに運用をし続けてくれるため、投資経験が少ない方、忙しい方に人気の商品となっております。

 

投資信託の運用がどのようになっているのか簡単に図にしてみました。

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投資信託運用イメージ
  • 図のようにたくさんの投資家(とらきち)から資金をファンドに集めます。
  • 集めたお金をそれぞれの証券会社にいるファンドマネージャーが責任を持って運用します。
  • 利益があれば値上がりし投資家は利益を出し、逆であれば値下がりし投資家は損失を出してしまいます。
  • ファンドには株式のみで運用するものや、外国債券と外国株のミックスのものなど、種類はほんとに様々で多岐に渡ります。
  • ファンドで運用する場合にかかる費用は大きく2つあり、購入手数料(買うときだけに発生)と信託報酬(換金・売却するまでずっとかかる)です

 

 上記投資信託ですが、その種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからないという人が多いと思います。

 

一般社団法人投資信託協会によると、2019年8月時点の投資信託の数は合計で12693本でした。

 

そのうちだれでも基本的に買うことのできる公募投信は6136本、富裕層向けにオーダーメイドで作られた私募投信は6557本でした。

 

今回はより身近な公募投信について書きますが、そもそも6136本のうちからどれが良いか選ぶのは至難の技です。

 

また証券会社がオススメするものは証券会社に入る報酬が高いものが取り上げられがちなので、情報の集め方も難しいです。この記事において、証券会社に勤めていた立場から、データに基づいた正しい投資信託の知識について(今回はインデックス運用とアクティブ運用の比較を中心に)書いていきます。

 

公募投資信託のファンドの運用資金は121兆円(!!!)にも上ります。日本の家計金融資産は1800兆と言われておりますので、その約7%が公募投資信託に流れているということになります。

 

アメリカやヨーロッパなどと比べて、運用をしている人がかなり少ない日本ですが、個人的に121兆円は多いなという印象を受けました。(富裕層の人が大きく投資をしていることで、金額が押し上げられているのはあると思いますが、)

 

そんな投資信託ですが、ファンドの運用方法は以下2つあります。

  • アクティブ運用(ファンドマネージャーが積極的に売買することで市場平均よりも超過リターンを得ようとする運用。コスト高
  • インデックス運用(それほど売買せずに、市場平均ぐらいの成果を目指す運用。コスト低

投資家にとっての利益とは、期待できるリターンからコストを引いたものなので、リターンとコストのバランスを見なければいけません。

 

期待できるリターンがものすごく高ければ、多少の高コストは許容しても良いとおもいますが、高コストのアクティブ運用のファンドの成果を調べてみました。

 

投資信託の大手評価会社であるモーニングスター社によると、2015年時点で日本の国内株式アクティブファンドの同インデックスファンドに対する勝率は3年で33%,10年で32%となっております。インデックスファンドの勝率が7割ほどありました。

 

この傾向はアメリカでもみられており、アメリカでは勝率は10~15%でした!

 

なぜこのようにインデックス運用の方が成果が出やすいかというと、大きく2つあると思います。

 

1つめはファンドにかかる信託報酬です。信託報酬は投資信託を持っている間ずっとかかってしまう費用であり、アクティブファンドほどその費用は高くなる傾向にあり、現在のアクティブファンドの平均信託報酬率は年率1.5%程度、インデックス運用の平均信託報酬率は0.2%程度とその差は1.3%にもなります!

 

この差は非常に大きく、プロが1年中激しく戦いを繰り広げるマーケットで、10年間であれば1.3%の10倍の13%が確定して負けてしまいます。さらに、購入手数料もアクティブファンドは3%の物が多いですが、インデックス運用のファンドは多くが0%になっております。

 

このコスト差が1つめのインデックス運用の方が成果が出やすい点だと思います。

 

2つめは、データのやりとりが高速になり、誰もが企業やマーケットの情報を瞬時に手に入れられることから、アクティブファンドの優位性がなくなり、儲けにくくなったと思います。

 

昔は一般の人は企業のデータをとるどころか、株価ですらかなり遅れた情報しか手に入れることができませんでしたが、IT化の大幅な普及により、決算情報もインターネットを叩けばすぐに誰でもみられるようになりました。

 

情報の格差を利用して、適正価格より安く放置されているものを買うことでアクティブファンドは儲けを出しておりましたが、瞬時に適正価格が評価されその値段がついてしまうため、そもそも市場平均がプロの売買を集約した値段となっております。そこから超過収益を得るためにはものすごい難易度となってしまっていることが2つ目の理由です。

 

以上がインデックス運用についての解説でした。

 

インデックス運用は費用が安く、さまざまな資産クラスを分散して投資できるバランス型の便利なものもありますので、何もしたことがない人は調べてやってみると良いと思います。

 

また前回紹介したドルコスト平均法との相性も抜群なので、以下も参考にしてください。

 

otete.hatenadiary.jp

 

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いんでっくす運用。。か