とらきちマネーブログ

MENU

【元大手証券会社勤務が考える】初心者~経験者までにおススメする難易度別の投資勉強本11選!

f:id:oteote:20200627115239p:plain

今回は、”これから投資を始めるにあたって、まずは本を読んで勉強したい!けど、投資の本っていっぱいあって、何から読めばいいのかわからない!”という悩みに答えるべく、記事を書いていきたいと思います。

こう思ったきっかけは、先日のツイートでかなりフォロワーさんから反響があったためです。

このツイートで紹介した本は、それなりに難易度が高く、全て経験者向けの本かなと思います。なので今回は、投資の勉強法から解説し、その後初心者から~経験者の方までにおススメできる、難易度別の投資に関する本を紹介したいと思います!

筆者は大学生から株やFXの取引をし、大手証券会社に勤めていたので、投資に関する本だけで累計50冊は読んできました。証券業を生業とした人生なので、信頼してもらってよいと思います。それでは、早速まいります。

 

 投資の上達への近道は、トレードとインプット両方すること

投資が上達するためには、勉強して知識をインプットすることももちろん重要なのですが、実際にトレードしてみて、株式市場や為替市場などがどう動いているのか体感することが重要です。そのイメージが自分の中にある状態で本を読むのと、そうでない場合とでは、同じ本を読んだとしても習熟度が大幅に異なります。

とはいえ、そんなに大きい金額でトレードする必要はありません。最近はLINE証券や、SBIネオモバイル証券など、1株からでも取引できる証券会社も増えてきております。

またFXについても、米ドルであれば10万円~20万円あれば、1万通貨を比較的安全にトレードすることが出来ます。まずは少額でも良いので、実際にどのように市場が動いているのか体感し、その上で知識をインプットしていくことをお勧めします。

長期的に大きなリターンを得たいのであれば、勉強は必須

 運用は基本的に長期戦になります。長期戦ということは、最近あったコロナショックや、その前だとリーマンショックなど、大幅な株価の調整が起こったとしても、適切なリスク・資金管理をして生き残り、リターンを上げなければいけません。勉強しなければ、上昇相場にたまたま運よく乗れるラッキーはあったとして、その後続きません。

実際に投資で財を成したウォーレン・バフェットやピーターリンチ、ジョージソロス、オニールなどの偉人たちは皆、強烈に勤勉です。

我々も市場から退場せずに大きなリターンを上げることが出来るよう、勉強しましょう!

難易度別!おススメの投資勉強本11選!

ここからは、難易度別におススメの本を紹介していきます!

初級編

まずは初心者の方が読みやすい本を2冊紹介します!

①女子高生株塾 難易度:☆☆☆☆

株式投資に関する初歩的な内容から、マンガで学ぶことが出来ます。
内容も分かりやすいので、私も証券会社に入社した当初、非常に役立ちました。

マンガでわかる株式投資! 女子高生株塾?一番売れている株の雑誌ZAiのNo.1人気連載が待望の単行本化!

新品価格
¥1,760から
(2020/6/26 20:46時点)

 ・レビュー

全編カラーの、アメコミ風の漫画で説明してくれる、とっても解りやすい株の世界!! 女子高生に株を教えるという設定なので、説明文も授業形式、会話型。それを派手派手な画でこれまた丁寧にきっちり教えてくれていますのでまあ頭に入る入る。 用語とか理屈、理論みたいなもんも、文字でなく画で覚えちゃうことができる優れもの!!

 

会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方 難易度:☆☆☆

株式投資をした人はほとんど手に取ったであろう四季報の各種指標のどこをチェックすれば良いのか、急成長株になり得る株が満たす要件は何かを学ぶことが出来ます。
これを読むと四季報を読むのが楽しくなりますよ!

会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方

新品価格
¥1,386から
(2020/6/26 21:54時点)

 ・レビュー

10倍以上になった銘柄を過去の会社四季報から分析しています。四季報の記事のどこがポイントなのか明確に教えてくれます。本の中ではピーターリンチを何度も引き合いに出しています。ピーターリンチの本も面白いですが、この本の方が新しいですし要点がよくまとまっていて今の国内株式に合っていると思います。すでにかなり上昇している2019年6月時点では、10倍条件にマッチする銘柄は少ないですが見つかります。将来有望な銘柄選びを楽しむことができる人は面白くてすぐに読み切ってしまうでしょう。売買のタイミングや分散投資、リスク管理については書かれていないので、他で学ぶ必要があります。また暴落時に買う銘柄選びの方法が今後活躍しそうでありがたいです。

 

中級編

次は、ある程度(1か月~半年程度)投資経験がある方におススメの本を紹介します。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術 難易度:★★☆☆

伝説の投資家バフェットの本は数多く出版されておりますが、一番は本書だと思っています。
本書は具体的にバフェットがどのような計算でバリエーションをしているかが記述されています。良いと思った銘柄が、バリュエーション的に投資してよいのかの判断基準になるかと思います。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

新品価格
¥1,836から
(2020/6/26 22:45時点)

・レビュー

本著は、バフェットの子息の元夫人と、当初からバフェットのパートナーシップ会員であったポートフォリオ・マネージャーの二人というバフェットに近い人物による、ウォーレン・バフェットの投資方法をまとめたものといわれています。 2002年の初版から既に10年以上たちますが、バフェット信者でなくとも、バリュー投資を自己の投資方法と決めている方であれば、必ず目を通すべき本であるといえます。 ウォーレン・バフェットの投資方法は極めてシンプルで分かりやすいので、自制できる方には向いているかもしれません。 策を弄さすぎずに、短期投資であればアービトラージ戦略、長期投資であれば割安株の仕込みに徹する。勝つべくして勝つという意味で、大いに参考となる投資方法です。

 

投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識 

難易度:★★☆☆

この本では、投資する会社の本質的な価値の見極め方や、リスク管理を学ぶことが出来ます。先ほど紹介したバフェットが絶賛する内容で、大量購入してバークシャーの株主総会で配布したそうです。

投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識 (日本経済新聞出版)

新品価格
¥1,980から
(2020/6/26 22:49時点)

・レビュー

本著は、かの著名投資家ウォーレン・バフェットが自身の投資会社バークシャー・ハザウェイの株主に配布したということで注目された。 著者は、米国のブティック系運用会社オークツリー・キャピタルの創業者。 同社は高利回り(ハイイールド)債券や不良債権など、いわゆるクレジット(信用リスク)戦略のスペシャリストだ。 本著には、著者の投資哲学が記されている。 市場の平均的なリターンを上回るにはどのような考え方が必要か 不確かな市場環境下で、リスクを管理するためにどのような姿勢でマーケットと対峙するべきかなど アクティブ志向の投資家だけでなく、全ての投資家が参考にするべき言葉が記されている。 世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターの創業者レイ・ダリオは 世界経済の動向をつかむには、超長期的な信用サイクルを見ることが大事と言っていることからも クレジット市場と長年対峙してきた著者の哲学は大いに参考になる。 先行き不透明な市場で判断に迷ったときに、何度でも読み返したい名著だ。

 

⑤ミネルヴィニの成長株投資法 難易度:★★☆☆

バリュー株とは対照的な、グロース株への投資方法を学ぶことが出来ます。こちらは会社の本質的価値を分析するというよりかは、グロース株の株価上昇のタイミングをどうとらえるかということを焦点に内容がまとめられております。過去のデータもたくさん並べられており、分かりやすいです。

ミネルヴィニの成長株投資法

新品価格
¥2,079から
(2020/6/27 00:05時点)

・レビュー

株式投資で大成功した人の本には、なにか特別のノウハウが書かれているのではないかと期待して読みはじめる。しかし、実際に読み終えてみると、極めて常識的なことをルール化して、確実に実行することが成功への唯一の道であることを知らされる。この本に書かれている内容にも、奇策のようなものは、なにひとつない。いかに自分のルールを決めて守り抜くかことが重要かという心構えと、実践する方法が体験に基づいて、ていねいに説明されている。特に、最後の2章に書かれているリスク管理の解説は秀逸である。この本を読んではじめて適正な取り扱い銘柄数と、損切りの基準を理解できた。これまでも漠然とした知識はあったが、心の底から納得したという感じである。長年の懸案事項が解決したのだ。この最後の2章を読むだけでも、この本を購入する価値は十分にあると思う。

 

上級編

ここからは、投資経験が少なくとも半年以上ある方におススメの本を紹介します。

ピーター・リンチの株で勝つ 難易度:★★★

株式投資で圧倒的な成果を出してきた偉人ピーターリンチの著書です。短期での株価の上下予想は困難だが長期保有を考えた場合ならある程度は予測できるという信念が懇切丁寧に書かれており、デイトレードではなくある程度長期で運用を考えている人に参考になると思います。

ピーター・リンチの株で勝つ[新版]???アマの知恵でプロを出し抜け

新品価格
¥1,604から
(2020/6/27 00:31時点)

・レビュー

結局のところ市場平均以上のパフォーマンスを得たいのであれば知識の体得や企業の分析を自分自身で行わないといけないという現在でも通用する内容を指南されており参考になります。 その手間と時間を惜しむようであればインデックスの投信でも買っておけとのことで、国際あるいは米国株インデックス投信が全盛の現在でも拒否感なく読めます。 著者のウィットに富んだユーモアを以って語られていますので読んでいて楽しく多くの教訓を学べます。 興味深かったのが1989年、つまり日本のバブル崩壊前に出版されているのですが当時の日本株について著者は日本株は割高だがなぜかまだ上がっていて日本人の相場観はわからないとその時点で指摘していることです。周りの意見や流れに振り回されず自分で考えて投資することの重要性を改めて意識させられます。

 

敗者のゲーム 難易度:★★★

市場平均以上のパフォーマンスを出すことは、現在のような多くのプロが市場取引で熾烈な争いを繰り広げる中では非常に難しいことがデータを用いて説明されております。実際にアクティブファンドが市場平均以上のパフォーマンスを長い間出す確率が非常に少なく、コストだけがかさんでしまいやすい状況が描かれております。この本を読むと、良くも悪くもインデックス投資が最高の投資と考えるようになるかと思います。

敗者のゲーム〈原著第6版〉 (日本経済新聞出版)

新品価格
¥1,346から
(2020/6/27 01:05時点)

・レビュー

コストの安いファンドをひたすら持ち続けること、アクティブファンド(プロが投資者に代わって差配して投資利益を目指すもの)はインデックスファンド(日経平均株価などの経済指標に連動した運用を目指すもの)に勝てないことを軸にして論じられています。 ハウツー本ではありません。アメリカ人が書いたものですし、どの銘柄がいいかといったことも書かれていません。 投資の根っこの考え方はこの本だけでも足りるのではないかと思います。 ウォール街のランダム・ウォーカーも有名で、この本の著者も推薦しています。内容がわたしには難しく、どちらかというと投資ブロガーのような専門的な方向けのように感じました。 わたしはインデックス投資をしていますので、いまインデックス投資は勝者のゲームを読んでいます。 今後もこの敗者のゲームを読み返すことになると思います。

 

ウォール街のランダム・ウォーカー 難易度:★★★

敗者のゲームと論調は似ております。ランダムウォークとは、次に現れる位置が無作為に出現することであるが、まさに株式の値上がり・値下がり、そしてその幅については完全にランダムであることが強く述べられております。その中で短期取引の為にたくさん分析して投資しても、結果はランダムなので、博打と一緒の状態になってしまいます。インデックスで長期投資することが、一番リターンが大きくなることがまとめられております。

ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版)

新品価格
¥2,475から
(2020/6/27 01:14時点)

・レビュー

市場平均の恩恵に与る、インデックス投資の素晴らしさを説いています。 どんな投資スタイルでも、繰り返す読むべき一冊です。 1部は市場の狂気、バブルに関する。 歴史のバブルは、新たなテクノロジーの出現、あるいは新しい事業機会の到来がもたらしてきた。 2部は2大手法に関する。 テクニカル 同じ手法を用いる人数が多くなるほど、シグナルに対して得られる利益は減少し、有用とは言い難い。 ファンダメンタル 何年先を本当に予測できるのかに疑問を呈する。仮に正しくても、株価は反映されないこともある。 第3部は現代ポートフォリオに関する。 リスクは分散化により低減できる。分散できないリスクに対してのみ、リターンが与えられる。CAPM、スマートベータ、マルチファクター。 第4部は前章までを踏まえた投資戦略。 ポイントは個人のリスク選好を見極め、ライフサイクルを意識し、ポートフォリオを組むこと。 【感想】 全500ページにわたり、豊富なデータとともに丁寧に解説されている。 データ元はアメリカ市場であるため、株式のインデックス投資平均リターンが高い。異なる市場では、データを置き換えて検討する必要あり。 インデックス投資は簡単である意味物足りないというイメージがある。 しかし、簡単に思える積立投資でも、案外信念がないと継続できないことを暴落時に実感した。 本書を繰り返し読み、納得して投資できるように鍛錬したい。

 

イェール大学CFOに学ぶ投資哲学 (日本語) 難易度:★★★★

2006年に出版され、今は絶版となっている。筆者は値上がりしてしまったこの書物を買うために、1万円払ったのを鮮明に覚えています(今は中古で5,000円切ってますね笑)
この本は、大学での運用基金がどのような考えでリスク・リターンを管理し、ポートフォリオを組んでいるのかが分かります。株式だけに限らず、債券、コモディティ、不動産など運用商品すべてのリスクとリターン、また他の商品との相関性がどうなっているかを学ぶことが出来ます。
この本を読むと、運用するにあたって、リスクを抑えながら、かつ大きなリターンを達成するためのポートフォリオの組み方を学ぶことができます。最近はロボットが勝手に配分してくれる便利なサービス(THEOなど)もありますが、余裕があれば学んでおいても損はない内容だと思います。

イェール大学CFOに学ぶ投資哲学

中古価格
¥4,750から
(2020/6/27 01:22時点)

・レビュー

ある同世代の投資家の方から推薦された本です。 20代のころから投資のことを考え、折にふれ勉強していましたが、 この本が投資哲学の決定版!と思います。 合理的なポートフォリオの形成をテーマに、リータンの源泉(コア資産)を明らかにし、 マーケットタイミング・銘柄選択や税金に関して初心者が行ってはならない方向性を明らかにしてくれます。 投資信託の欠点も明らかにされます。 長期投資してゆうゆうと(仕事(本業)に集中し)将来資産を形成したい、ビジネスマン・主婦など投資を1から勉強したい皆さんに’本当’におすすめの1冊です!個人的に大学4年間以上の価値があるかも知れないと思っています。

番外編

少し違うテイストで、番外編で役に立つ2冊紹介します!

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

難易度:☆☆☆

有名な本ですが、”なぜ投資を学ぶ必要があるのか”を理解しやすい本だと思います。またお金を増やす=投資だけでなく、節税などお金に関わる広い範囲の知識を身に着けることが出来るかと思います。いつまでも労働収入だけでは豊かになることができないことを知ることで、モチベーションアップにもつながるかと思います!

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

新品価格
¥1,760から
(2020/6/27 01:38時点)

・レビュー

現代社会のすべての逆を行っている内容です。この本の内容をそのまま 友達に伝えれば精神を疑われかねないないようなことが描かれています。 しかし吟味すればすべて正しいことを言っていると理解できるはずです。 学校の勉強とは優秀な労働者を育てるための機関であり 税金は自身の生活を苦しめる足かせである。 「お金を稼ぐこと=企業に勤めること」という強い強迫観念を植え付けられた私たち。 集団で生活することが安全であり、みんなと違う行動をとったら失敗すると自己催眠をかけているとあります。 まさにその通りだと思います。この本を読み終わったあと、読み手の人生がどう変化するかは 「読み手が現代社会に抱く疑問の強さ」に左右されると思います。

 

 ⑪会社四季報 2020年 3集 夏号 難易度:☆☆☆

四季報はやっぱり元証券マンとして外せない・・・w
しかしマジメな話、株式投資をする人なら四半期に一度出る四季報は読むべきです。そこで会社の業績の予想と今の株価を見比べ、バリュエーションを判断することは非常に重要です。また、一社一社に取材する東洋経済さん独自の強気か、弱気かの判断も銘柄毎に載せてくれてあります。全部しっかり読むと疲れてしまうので、ポイントを絞って読んでいくといいと思います。先ほどの②で紹介した本は、読み方に活かせます!

会社四季報 2020年 3集 夏号

新品価格
¥2,300から
(2020/6/27 01:49時点)

・レビューはまだ特にないですが、いつも通り情報が網羅された良書かと思います!

まとめ

投資で成果を上げるには、勉強して知識をつけて、相場急変時にも合理的な判断に基づいたトレードを続ける必要があります。市場環境は常に変化しているため、勉強は十分ということは基本的になく、常にアップデートすることが必要だと考えております。初心者の方も、少しづつ知識を身に付けながら、結果が出やすい資産運用を心がけていきましょう!

人気記事 

www.torakichimoney.com

 

👇ぽちって応援お願いします(^^♪

にほんブログ村 投資ブログへ
にほんブログ村