世界でコロナウイルスの感染者は第2波でさらに増加!株式市場はどうなるのか元証券マンが大予想
コロナウイルスの第2波で世界の感染者数は増加傾向で推移しております。以前から、労働市場(特にアメリカ)の壊滅的な状況にもかかわらず、割と株価は大きく戻ったのは少し違和感を感じております。今回は、データを見ながら、今後の動きを予想していきたいと思います。
コロナウイルスの感染状況
まずは、国内と世界のコロナウイルス感染状況を見ていきたいと思います。(Google検索より引用)
日本の感染状況
一度ピークを迎えてからは、かなり落ち着いた推移となっております。心配なのは東京ぐらいでしょうか。
世界の感染状況
世界の感染者数の推移はこちら・・・。やばくないですかね?第二波というより、第一波のままそれが収まらずに感染拡大が続いてしまっております。
コロナショック後の日本の失業件数と株価の関係
次にコロナウイルスを受けて失業者がどれくらい出たのかと、株価の推移はどうなっているのかを見ていきます。(出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構)
国内の失業件数
このデータを見ると、コロナウイルスで失業者数は増えているものの、合計は2017年とほとんど変わらないですね。日本に関しては従業員を簡単に解雇するのが難しいので、このような結果になっております。
・参考(リーマンショック時)
リーマンショック時の方が失業者数へのインパクトが大きいです!この後紹介するアメリカはコロナの方が影響が甚大なので、興味深いデータかと思います。
日経平均株価の推移
コロナショックで一時16,000円台まで調整しましたが、その後順調に戻し、今は22,000円台で落ちた板動きをしております。労働市場がそこまで影響が出ていないので、これくらいの戻しはそれほど違和感はないかと思います。
コロナショック後の米国の失業件数推移と株価
続いて米国の失業件数と株価の推移を見ていきます。
米国の失業件数推移
以下は週次で発表されるアメリカの新規失業保険申請件数のデータです。グラフの数字が1週間で失業保険の申請をした人数を表しています。米国の失業件数はコロナの影響によって、日本と違い顕著に急増してしまいました。
右軸は100万単位、Bloombergより
リーマンショック時の失業件数は最大で65万件であったため、このデータの数百万という数字の大きさは計り知れない大きさです。ピーク時よりは落ち着いてきてはいるものの高水準であることは変わりありませんし、コロナウイルスの感染拡大が落ち着いていないので、再雇用もされにくい環境かと思います。
このデータからは、米国の雇用環境は過去最悪といってよいと思います。
NYダウ株価推移
ピーク時の29,000ドル台と比べるとまだ戻り切っているとは言えませんが、一時20,000ドル割れした水準からは大きく戻しております。個人的には、あれだけ労働市場が悪化して中、経済を反映する株がこれほど戻すのには違和感を感じます。株価と連動しやすいGDPは、ざっくり労働時間×作業効率なので、これだけ総労働時間が減少すればGDPも下がり、株価ももう一度調整するのではないかなーと考えています。
今後の予想
これまでのデータを元に株式の今後の動きを予想します。
国内:失業はそれほど出ていないが、そもそも低成長なので、大幅上昇は見込みずらい。下がったら日銀が買うので、22,000円台~24,000円程度の小動きでのレンジ相場を予想
米国:労働市場の悪化が顕著なので、もう一度大幅調整する可能性。とはいうものの、米国大統領選が11月に控えているため、国民に株価が順調であることをアピールするため、無理やり緩和策などで経済を刺激する可能性が高い。結論:一度調整したあと、ボラティリティを伴いながら大統領選に向けて上昇
まとめ
米国は上記の通り一波乱あると考えております。ボラティリティが高い不安定な相場の中で積極的に取引すると負けやすいので、私は今後も短期の相場を張らず、積立で長期投資していきます。為替についても読みづらいのでFXの米ドルもスワップ収入狙いで寝かせておこうと思います。
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