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【知識ゼロから始めるIPO投資】初心者からも人気の理由を解説!

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IPOとは、「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略で、未上場企業が、新たに証券取引所に上場する中で広く投資家を募って株式を買ってもらうことを言います。
株式上場に際し、通常は新たに株式が公募されたり、上場前に株主が保有している株式が売り出されます。これら株式を証券会社を通じて投資家へ配分されます。
企業にとっては上場することにより、直接金融市場から広く資金調達することが可能となり、また上場することで知名度が上がり、社会的な信用を高めることができるといったメリットがあります。

 

 

IPOは負けにくく、利益が出やすい

IPO株は上記の通り上場する前に割り当てられますが、その株が上場して市場取引が可能になった時には、株価が値上がりしているパターンが多いです(過去データでは、9割程度の新規上場株が、初値で値上がりしてます)

値上がりしやすい理由は、初値で下がってしまうとその上場する企業の印象が良くないため、上場前に購入した人にはある程度恩恵を受けることができるよう、ディスカウントをして販売していること等が考えられます。

・2019年のIPO利益額TOP10

No. 上場日 銘柄名 公開価格 初値 公開価格差 騰落率
1 3/13 サーバーワークス 4,780 18,000 13,220 276.56%
2 3/29 Welby 5,200 18,030 12,830 246.73%
3 12/25 AI inside 3,600 12,600 9,000 250.00%
4 12/26 スポーツフィールド 2,730 8,500 5,770 211.35%
5 10/29 ジェイック 4,750 10,320 5,570 117.26%
6 6/28 リビン・テクノロジーズ 3,900 9,000 5,100 130.76%
7 2/26 リックソフト 4,000 9,050 5,050 126.25%
8 12/16 ベース 4,700 9,050 4,350 92.55%
9 10/28 セルソース 2,280 6,020 3,740 164.03%
10 12/17 ウィルズ 960 4,535 3,575 372.39%

※利益(公開価格差)=初値-公開価格

上位2銘柄は100株当選するだけで100万円以上の利益額となっております。 

 

IPO投資の利益幅は、その会社の将来性や、規模等によって変わります。期待が高いほど、また規模が小さく、希少価値が高まるほど値上がりしやすくなります。

利益が見込まれやすい取引となるため、株式取引に精通した方から初心者の方まで人気があります。

 

IPO投資をするための流れ

証券口座を持っていない人は、まず証券口座を開設しましょう。口座開設手続きはそれほど面倒ではなく(昔は郵送でやり取りする必要がありました)、必要事項を入力し、本人確認書類等をアップロードすればOKです。過去にクレジットカードを作成した人は、それと同程度か、それ以下の労力と時間で済みます。

以下では、IPOに強いおすすめネット証券会社です。

 

・SBI証券

・マネックス証券

・岡三オンライン証券

 

企業の上場が決まり、IPOが承認されたらブックビルディング(需要申告)に参加できます。まず行うことは、ブックビルディング(需要申告)に参加することです。決められた仮条件の範囲内の値段で(私はほとんどの場合上限で申告します)買いたい株数を申告します。

 ブックビルディングが終わって公開価格が決まっても、最終的にその株が買えるかどうかはわかりません。その後に抽選が行われるからです。

証券会社には大きく分けて、インターネット上でのみ取引をするネット証券と、実際に店舗を構える店舗証券の2つがあります。

ネット証券の場合は、ブックビルディングに参加し、公開価格が決まってから改めて購入の申し込みを行います。

その後、抽選が行われ、当選した場合にはじめて購入できます。抽選のしくみも、ネット証券によって違います。

完全に公平な抽選にしている証券会社の他、IPOに申し込むたびに付与されるポイントが多いほど当選しやすくなる証券会社や、IPOではなく通常の株取引を一定以上していると当選確率が上がる証券会社等があります。

購入できた場合は、上場日を迎えた後、初値を確認し保有か売却かを決定します。

 

IPO投資をするために必要な資金量

IPO投資をする場合は、30万円用意しておけば、ほとんどの割合の案件に参加することができます(2019年の場合は9割以上に参加出来た)。それだけ用意できなくても、数万円から参加できる案件もあるので、初心者でも参加しやすくなっております。

【2019年公開価格まとめ】

必要金額 件数
10万円未満 11社(全体の13%)
10万円~20万円 39社(全体の45%)
20万円~30万円 22社(全体の26%)
30万円~40万円 7社(全体の8%)
40万円~50万円 6社(全体の7%)
50万円以上 1社(全体の1%)

 

 

IPO投資に関する用語一覧

 

・目論見書(prospectus)

有価証券の詳細を記載したもの(上場申請のための有価証券報告書(Ⅰ・Ⅱの部)。
投資判断に必要な重要事項を説明した書類で、窓口取引では冊子を受け取らないと
購入できない。

 

・時価総額(market cap)

株価(目論見書想定価格)×発行済み株式総数(新規公開公募込み)=企業価値(時価総額)。
初値×上場時発行済み株式総数=上場時での時価総額(上場で調達した資金も含む)。

 

・PER(price earnings ratio)

株価収益率 = 時価総額 ÷ 当期純利益
同業の銘柄と比較して割安か判断する目安。

 

・ロックアップ(lock up)

既存株主が上場後一定期間売却できない期間。
初値がいくら付けても、IPO当日に売却可能なため、ロックアップなしの総株数には注意。

 

・値幅制限(Price limit)

当日は公開価格から上限2.3倍、下限0.75倍が限度。
翌日は即日現金預託規制、信用規制がかかる。その他 成行注文禁止など。行き過ぎた株価を抑制することが目的。

 

・公募株

一般から公開募集する株でこれが会社の調達資金。
公募株数×目論見書公開想定価格=会社の予定調達資金(企業が自由に使える資金)。
公募株+売出株=市場放出額(市場からの調達額)

 

・売出し株

主として大株主の役員やその親族、VCなどが持ち株を放出して換金する部分。
こちらも公募株と同じで、一般投資家への公開募集(ブックビルディング)に割り当てられる。
上場廃止でMBOされた銘柄や、経営陣のTOB、政府系金融機関の援助等を受けた場合などは、売出しのみのIPOとなるパターンがある。

会社の調達資金より、売出しが極端に多ければイメージが悪い。(会社を成長させるための資金調達ではないことが、あからさまなため)。

当然のことならがら、IPOしてからも株価上昇の期待が持てるような企業に対しては、保有するベンチャーキャピタルに、IPOのために売出し株の放出を要求しても、持ち株を出し渋る。ベンチャーキャピタルがどれだけの株を放出をするかも、今後の株価動向を占う参考となる。

 

【IPO投資まとめページ】

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